#5,パターについて
パッティングはゴルフの始まりだ
ゴルフは飛距離でもなく、アプローチでもなく、「パットに始まりパットに終わる」という。
幼い頃、父のクラブでボールを転がした記憶が、私のゴルフとの最初の思い出だ。
だが、20年のブランクは、そのパッティングの感覚さえも曖昧にさせていた。
リスタート時の最大の課題は、「グリーン周りの精度」をどう改善するかだった。
特に2パッドで済むところを4回も5回も叩いた経験はないだろうか?
それは強烈なトラウマとなり、まさかのパーで終えた幸せな記憶は忘れてしまったが、パットの大叩きは何故か忘れないものだ。
初期戦略:安心の塊「O-WORKS RED 2-BALL FANG 33」
まず選んだのは、オデッセイ O-WORKS RED 2-BALL FANG (33インチ) だ。
このパターを選んだ理由は、シンプルに「安心感」だった。
今ではプロでも大半がマレット型を使用していると聞く。
自動アライメント: 2-BALLデザインとFANG形状の組み合わせは、フェースを目標に真っ直ぐ合わせる視覚的補助が強力だ。
構えた時点で「入る」という予感を持たせてくれる。
ミスへの寛容性: AI分析によると「ヘッドの慣性モーメント(MOI)が高く、芯を外してもヘッドがブレない。」とのこと。
これは、ストロークが不安定なリスタート期にとって、スコアを崩さないための最高の保険だった。
初期のO-WORKSは、私が「安定したストロークの形」を覚えるための「コーチ役」として完璧に機能したと言い切れる。
エース交代の理由:これじゃない感
O-WORKSでパットが安定してくると、新たな違和感が生まれた。それは、「このパターは優しすぎて、自分の技術が上がっている実感が湧かない」という感覚だ。
自宅の室内で2m程度のパット練習がメインだが外す気がしない。
そもそも打っていて不自然で、どこか何かを阻害されてる気がした。
なぜなら、幼少期に触れたパットとは全然違っていたからだ。
というほど打っていないし、何度も打って、安定した動作を体に刻むこむのも重要なプロセスだと考えているので、もし変えるのなら早いうちにと、昔懐かしいピン型のパターを探して回った。
DFX #1への戦略的投資
そこで、私はODYSSEY DFX #1 (ピン型) の導入を決断した。これは、単なる気分転換じゃない。

打感の超感度化: DFXは最もソフトな打感を持つらしい。
この繊細なフィーリングは、芯をわずかに外したときのエラー信号(フィードバック)が非常に鋭いらしい。
AIによると、この「エラー信号」を脳に送り込むことで、パッティングの再現性回路が強化されるとのことだった。
軌道の矯正: DFXのようなピン型はマレット型よりミスにシビアだそうだ。
手首の緩みや軌道のブレが即座に曲がりとして現れるため、手首を固定した純粋な振り子運動を強制的に矯正してくれるらしい。
アイアンはそこまで考える余裕がないが、どうしても最終局面で精神を研ぎ澄まし最高の結果を出すためには、O-WORKSの優しさだけは不要だと感じてしまった、素人のくせにだw
戦略的な役割: DFXは可能なら本番でもエースとして使っていこうと考えている。
O-WORKSは「どうしてもDFXで調子があがらない」時のための「プランB兵器」として役割を分担した。
このパター二刀流こそが、地味だけど最も合理的でエキサイティングな戦略だと思っている。
[後日追記]
O-WORKS RED 2-BALL FANGはビジュアルに強烈な違和感があったので、よりマッチングの良い妻に譲り、私はあらたな本番用(保険)として、ELEVEN TOUR LINED STROKE LABを導入した。














