スキー復帰予備軍と新参オヤジ世代に贈る現状
昨シーズン、約30年ぶりにゲレンデ再デビューを果たしたから、その経験を生かして再デビューを目指す、もしくはこれから始めたいと考えてる同年代の同志にむけて、今回は書いてみる。
国内でスキーが全盛をむかえたのが、80~90年代。
バブルが終盤を迎えるころで、9人に1人がスキーをしていた計算になるほどの社会現象だった。
その頃スキーを楽しんでいた我々世代が、ちょうど子育ても落ち着き、経済的にも余裕が生まれ第二の人生を歩み始めるころに差し掛かっていて、さまざまな場面で出戻り現象(大人返り)がおきている。
ゲレンデを見渡せば、一定数は新規の参入もあるようだ。
SNSの普及によって、当時憧れていた層や冬場の運動不足解消を目的とした層などの面々が、気軽に始めやすい環境であることも影響してるようだ。
だからこの記事もその一助になって仲間が増えればという思いで書いている。
もちろん、子育て真っ最中で家族で楽しみたいとお考えのあなたにも多少は役立つと思う。
まあどんなジャンルでもマイノリティのわしは常にぼっちだけどねw
スキーは当時の修行板とは比べ物にならないほど進化していて、恐ろしいほど楽に当時の勘が戻ったのには驚いた。
しかも昔ほど技術も体力も使わずに滑れてしまう。
当時何シーズンもかけてプルーク→シュテムに移行したのに、今は1日でなんちゃってパラレルが目指せるって、あの苦労は一体何だったんだ…
まあもちろん無駄ではなく、今を楽しむ下地になっているから良しとしよう。
スキー復帰、新規参入を考えてる御仁に、今一度イマのスキーのジャンルをわし視点でご案内しよう。
1,基礎スキー(普通の滑走、検定、競技)

皆さんご存じの一般的なスキーば、今は基礎スキーという。
ただし、板は以前のノーマルスキーと違ってカービングスキーが主流で、以前より短く取り回しが楽な板が多くなった。
メーカーも最先端の技術を投入し、よりイージーに高い精度、速度がだせる板を毎年リリースする。
国内では最大勢力の一派であり、ゲレンデクルーズを楽しむ者もいれば、自己鍛錬に余念のない者たちもいる。
たとえば全日本スキー連盟(SAJ)の公認技能検定取得という目的をもってチャレンジできる点が、飽きずに続けるモチベーションとなっているスキーヤーも大勢いる。
2,アルペンスキー(SL,GSなどの競技スキー)

基礎スキーのグレードアップに近い。
レースや大会で成績を競う競技だ。
冬季オリンピックの競技種目になっているものが多く、年齢制限の上限はないから、だめもとで目指すのも一興かもしれない。
ただし同年代にはまずおすすめしないwww
3,ノルディックスキー

アルペンスキー同様に、オリンピック種目もある。
クロスカントリースキーという雪上マラソンや、どでかいジャンプ台から飛び出すスキージャンプがこれにあたる。
さらにクロスカントリーに近いものの全く別ものなテレマークスキーというクラシックなスキーもここに分類される。
共通するのは、踵(ヒール)が固定されていない点だ。
いずれもニッチではあるが、実はアルペンスキーよりおすすめしたい理由もある。
スキージャンプは特殊なのでおいといて、クロカンやテレマークスキーは、普段走っている人に超絶おすすめしたい。
とくに降雪地帯の住んでる御仁は、冬場のトレーニングに困ってないだろうか?
無理やり積雪した滑る路面で走るのは、かなりリスキーだ。
これをクロカンやテレマークスキーに代えてみてはどうだろうか?
クロカンは雪上マラソンと呼ばれているほど、マラソン選手には丁度良い冬場のトレーニングになる。
ただし、一般的なゲレンデは使用不可で専用コースが必要だから…とあきらめてはいけない。
テレマークスキーなら一般的なゲレンデでも禁止されてないから、たまに見かける。
あの独特の滑り方は、一般的なスキーより遥かに高強度なトレーニングになるらしい。
北欧の持久系アスリートには定番の冬季トレーニングだそうだ。
意外な盲点でしょ?
3,フリーライド、バックカントリースキー

整備されたゲレンデだけにとどまらずコース外(滑走許可されている場合)や未整備のパウダーを滑ったり、好きなように滑りまわることをフリーライドという。
環境さえあれば気軽にチャレンジできる点も魅力だから、ここからはじめてもいいかもしれない。
自然の山に登っては滑り降りるバックカントリースキーも最近は増えている。
これはもはやスキーというより大自然との対話であり戦いかもしれない。
リスクも高いし得られるリターンも計り知れない。
とはいえ、冬山登山自体が、非常に難易度が高いうえに法的な問題などもあるし、楽しむには様々な専門知識が必要だから、参入の壁は高い。
チャレンジしてみたい御仁は、ショップや自治体などがガイド付きの初心者向けイベントを催してるので、参加してみるといい。
ただし、本格的に自力ですべてを賄うには、相当な覚悟と経験、そして信頼できる仲間も欠かせないから、やっぱりハードルは高いから復帰勢や新規勢には積極的にはオススメできないかな。
4,フリースタイルスキー

フリーライドのように、文字通り自由に楽しむスタイルで、ジャンルというよりはカルチャーに近い。
ジブ(人工的な設置物)やキッカー(ジャンプ台)が整備されたパークで派手なトリックを楽しんだり、自然の地形を利用して好きなように楽しむスタイルだ。
スノーボードの文化と密接にかかわっているが、昔ながらのモーグル(コブ)などもこれに分類される。
基礎スキーとは対極のイメージだ。
主観的に無理やりジャンル分けするとこんな感じになる。
どうだろうか?
あなたにマッチするジャンルは絞れたかな?
まあ別に絶対絞らなきゃいけないわけじゃないから、とりあえずはじめてから考えたっていいよね。
そのジャンルごとに必要なギアがちがったりするから、事前に自分はこうしたいという明確な目的をもっていると、余計な出費は減らせるかもしれないが、やってみないと分からない場合は、とりあえずある程度のジャンルをカバーできるギアを選んでおくといい。
例えばスキー板なら、オールマウンテン系の板を選んでおくと、広いジャンルで楽しめるはずだ。
リターン予備軍も新参組も、是非気軽にチャレンジしてみてほしい。
ただし、近年は責任をとることを極端に嫌う傾向にあると思うけど、雪山は管理スキー場であっても基本は自己責任だ。
それだけは忘れないで欲しいというか、そうだよね、っていう気づきにもつながる点が、スキーの魅力でもあると考えている。
たとえば、リフトに乗ってて、上から潤滑油が垂れてきておろしたてのウェアが汚れても文句を言ってはいけない。
多分、乗り場の利用規約にもその旨が記載されてるはずだ。
それも含めて雪山で遊ぶとはそういうことだと覚悟して遊びに来て欲しいと思います。
ゲレンデでまってるよ!
今期の相棒紹介と復帰予定のみなさんへ贈る掟
ちなみにわしは、図らずも復帰直後に買った激安板がオールマウンテン系の板で、自分がやりたいことをみつけ、後にフリースタイル用のツインチップ板に代えて今に至っている。
よくやるわしのお決まりムーブが、
1, カメラを持って先行する子ども達を高速カービングで追跡
2, 追い越してスイッチ滑走しつつ我が子を煽り
3, タイミングを見計らって、180スピンで元に戻って高速で家族を置いていく。
なんとも性格の悪さがにじみ出た滑りだが、これが最高に楽しい。
だから今期からは、LINE BLADEという変態板を相棒にすることにした。
LINE BLADE
まさに私のためにあるんでないの?
と思えるほど、性悪ムーブに最適な板がみつかったwww
それがBLADEだった。
極太の先端部が異様に幅広く、
なにそれ?スノボかよ?
と言われるほどに異形の板だ。
そしてメタル入りで、がっつりくびれたウェストは、コルベットやコーラ瓶を彷彿させるアメリカンスタイル。
これがキレッキレのカービングをサポートする。
そして特徴的な反りあがったスワローテール。
スイッチで家族を煽るには最適なつくりだ。
ディレクショナルな板だからツインチップのように、スイッチやトリックに特化していないのもいい。
ツインチップを履いてると、トリックしないの?ダサくね?
と思われそうで、つい無駄に回したり跳ねたりして、転んで大けがを招く。
おきまりムーブ以外は流して、ちょっとおもろそうな地形があれば突っ込んでいったり、嫁氏に付き添ってクルージングしたり、とりあえずわしのわがままリクエストに応えてくれる板を探してたどり着いた板だ。
LINEといえば、SAKANA やPESCADO、BLADEの派生モデルOPTICも人気だし、26-27の新型POISSONという、だれが履くの?という魅力的なモデルをラインナップする尖りまくったメーカーだ。
多分復帰勢はご存じないだろうけど、K2グループ傘下といえばなんとなくイメージしやすんじゃないかな?
あまりにデカいパウダー特化のPESCADOは、わしの戦力構想にははいってなかったから、それ以外で検討した結果がBLADEだった。
フリースタイルの要素をもちながらも、エッジを立てればデモ板並みに切れ込む鋭さをもったBLADE。
多分わしにとっては最適解だとおもっているけど、まだ試乗もしてないからぶっつけで遊ぶしかない。
型落ちを最安レベルでゲットできたから大満足だけど、グラフィックは意味不明…
逆にそれがLINEらしくて良きw
ビンディングは、ハニーで使っていたMAKER SQUIRE-11では、小柄なくせしてヘビー級なわしを支えるには不安を感じたから、同じMAKER の GRIFFON-13 にした。
まあ復帰直後でDIN値に余裕を持たせすぎたんだと思うけど、誤解放なんてあるとギアを信頼できなくなる。
ビンディングの解放値(DIN値)は、技術レベルや滑りによって最適値が変わってくるから、中古品を買う場合も調整必須と考えた方がイイと思う。
専門ショップとかでしっかり見てもらって欲しい。
ここすごく重要だから軽視しないほうがイイっすよ?
スリムな体系を維持してる優等生はともかく、メタボリックな我々は見過ごしてはいけない。
新品なら、購入時に自分の身長、体重、技術レベル、滑走スタイルを伝えれば調整してくれるショップが多いから、その辺は中古品より大きなメリットになるかな。
その分割高だけど、我々世代は多少のゆとりはあるはずだから、わずかな出費で安全を買えるならそれに越したことはないでしょ?
だからセットで面倒見てくれるショップさんで、一式まとめて購入させて頂いた。
LINE BLADE + MAKER GRIFFON-13
を配備して今シーズンの到来を待ち構えているが、今はまだ夏だった…。
日々スキー動画をみているから、熱中症にでもかかってるんじゃないか?と正気を疑われているが、全然まともなのは言うまでもない。
そして我々世代の掟
雪山やゲレンデは子供からお年寄りまで皆が楽しめるフィールドだが、
我々世代がゲレンデに立つには条件があることを忘れてはならない。
体が言うことを効かないから深追いも無理もしないで、今の自分が楽しめる範囲で楽しむ。
板の性能を限界までつかいきってやるぜ!なんて青臭いセリフは吐かない。
大人の余裕というやつですよ。
それが我々世代の鉄の掟だ。
決して無理したりゲレンデで目立とうとしてはいけない。
風景に同化できれば合格だ。
もしそれができなければ、ただの老害でしかないから、それだけは肝に命じておいて欲しい。
たまに、大ベテランの諸先輩が我が物顔でゲレンデを徘徊している。
シルバー特権でもあるかのように、他国の民族を民度が低いと批判しておきながら率先してリフトに割り込んで来る猛者もいる。
これを読んでる皆さんには、そうなって欲しくない。
といいつつ自分も老害になっているかもしれないから、常にそこは意識してゲレンデに向かっている。
子供や初心者が転んで、起きるのが大変そうなら声をかけて必要ならヘルプしてあげる。
前をすべる人が何か落としたら、拾って届けてあげる。
ムリな追い越しはしない。
あおり運転もだめ。
マナーを守る。
あたり前のそんな行動が、きっと自分を、あなたを成長させてくれると信じている。
あとは好きなようにやればいい。
昔と違って今はいろんなレッスン動画も手軽に見れるし、中古市場も潤っていて、装備一式安くそろえることもできる。
何よりウェア類の進化はすさまじく、昔はびしょ濡れのグローブの中でかじかんだ手を、ロッジの暖房で温めてる光景などほとんど見かけない。
むしろ皆汗だくだwww
さあ、今シーズン開幕まで残り3か月、もう一度あの冬山目指して準備を整えるんだ!
そして超イージーな板であの若き日の無念を晴らすのだ!











