#10,「再スタート迷走期」を終わらせた私の結論。そして、AIとの対話で戦略は進化
ゴルフ再開。
それは楽しい旅路のはじまりであると同時に、技術的な迷いの連続でもあった。
私がAIと相談してまず取り組んだのは、キャロウェイ ROGUE STARシリーズを主軸とする「コスパ優良なリスタート環境」の構築だった。
しかし道具を揃えただけでは当然スコアは動かない。
技術があれば1万円程度で揃えた格安中古クラブでも、110切りなど余裕すぎる動画も見かけた。
なのになぜ私がここにコストを割いたか？
それは技術進歩による優しさの恩恵にあずかるためだ。
安くて古いクラブでも、ラウンドできないわけでもなく、腕さえあれば新品高額セットを持った初級者以上のハイスコアも出せるだろう。
残念ながら私にそんな腕はない。
そして50代と言えどゴルフに割ける時間含めて、私に残されている時間は少ない。
そこを埋めるには道具に頼るのがベストと判断したからだ。
これは正解だったと私は考えている。
今時の優しいクラブは、衰えた体力と技術のなさを補ってくれるから、リハビリ期間も少なくすんなりと復帰できた。
正し、それだけで何もかもが解決するほど甘くはないのは承知の上だ。
リハビリ後の私は、早速技術的な壁に直面し、AIとの対話を通じて、その壁を乗り越えるための「AIゴルフ戦略」を構築し始めた。
技術の「撤退」が「集中」を生んだウッド戦略
初期はROGUE STARウッドで最近の技術(JAIL BRAKEテクノロジー)を体感してみたが、私には少しマッチしなかった。
当時の私の課題は、ウッド系クラブのミート率の不安定さにあった。
特にドライバーのミスは全体を崩壊させるほど危機的状況だった。
結果私は、無理に長いクラブを振り回すことをやめた。
お助けクラブとも言われるユーティリティ、ハイブリッドに救いの手を求め、 EPIC MAX FAST 6Hを追加導入。
これが見事にマッチした。
初打から「これだ！」感にあふれ、安定したミート率と飛距離を叩き出した。
余りの相性の良さに、ではこのシリーズのFWはどうだろうか？
という疑問がわいてきた。
6H～5W間を埋める7Wを試験的に導入した。
AIからのアドバイスの通り、これらは地面から打てる武器であり、長いクラブの代役として機能する。
これもドストライクだった。
ROGUE STAR 5Wではなかなか安定しなかった飛距離が、
導入初打で過去最高のミート率を記録し、その後も安定して私にとっては高ミート率を維持、EPIC MAX FASTシリーズへの揺るぎない信頼感につながった。
こうしてドライバーと5Wは当面封印。
その後、ROGUE STARシリーズで統一したアイアンだったが、こちらは絶好調。
これまで苦手だった5,6Iにチャレンジしてみると、思いのほかよく打てる。
経験不足な私には、ユーティリティと使い分けが困難なほど安定している。
これによって私は「ミドルショットのスイングが定着しつつある」という確信を得ることができた。
長いクラブの「撤退」が、「再現性の高いスイング」への「集中」を生んだのだと考えている。
ただし、やはり飛ばせることはスコアアップに直結するため、
その後EPIC MAX FAST 3Wを追加し、ティーショット専用にするため練習中だ。
ショートゲームの有効性とショットの精密さを追求
ミドルレンジは安定したが、どうもショートレンジが安定しない。
これはまだ私のフォームが乱れていることを意味する。
再開初期からの大きな課題がショートレンジの攻略だった。
ロング、ミドルは多少ミスしても、その後でカバーできる。
それをカバーするショートはそうはいかない。
折角距離を進めても、グリーン周りで大叩きする過去の経験がそれを物語っていた。
「行き過ぎた！」
「全然進んでない！」
「バンカー？！」
そこまで奇跡のパーキープ、下手したらバーディを狙えたのに、グリーン周りの大叩きで、
終わってみればトリプルボギー、ゴルフ初級者あるあるだ。
上級者でのミスとはその質も大きく違う。
ショートこそ、今私が取り組む喫緊の課題である。
AIと共に検証を重ね、CFXシリーズでウェッジ(48°56°)を統一している。
これがうまく打てない。
というより、少し甘く見ていた自分がいる。
無意識に飛距離に目がいってしまい、近場はおろそかになる。
まさに灯台下暗しの状態だ。
AIは「ウェッジは精密機械だ」と教えてくれた。
これを疎かにしてはスコアアップは望めない。
今、ミドルレンジは技術を維持する程度で、ショートの練習に時間を割いている。
飛距離も方向も何も考えず「まともに前に飛べば良い」という軽いプレッシャーでやっていた当初は、うまく打てはしても全くその理由を分かっていなかった。
練習場でも9Iまでは、7Iを打つまでのウォーミングアップ程度にしか考えていなかった。
とはいえ、AIはショートゲームの重要性を指摘してくるので、
高弾道、飛距離の調整、方向、スピンなど、下手な知識ばかりが増え、
計測機器のデータは全く的はずれな数値を示す、これが結果を更に悪化させていた。
しかしまてよ、今は良く打てたのに、なぜデータは良くないんだ？
その疑問が私は計測機器に頼りすぎていたことを思い出させた。
高額な機器ならいざ知らず、安価な計測器にそこまでの正確性を求めてはいけない。
そもそも計測器が悪いわけではない、私が使い方を誤っていただけだ。
分かってはいたが、どうしてもその数値に頼りすぎていた。
計測器は相対的に妥当な数値を示していて、それは概ね正しい。
それよりも大切にすべきは、自身の感覚だということに気づいた。
最近は取り組み方を180°変えた。
ウェッジ、ショートアイアンのスイング再現性に注力して、まずは適正距離を安定して飛ばすことに集中した。
低くてもいい、スピンが掛からなくてもいい、トップして転がっていったボールも、前には進んでいるのだからその行方を最後まで見続ける、こうしてうまく脱力することと、
短めにグリップして前傾を深めることで、肩の回転を大きくすると、自然とフォームが安定してきた。
これによってイメージ通りの弾道で飛ばせることが多くなってきた。
再現性の土台はできた：パッティング二刀流戦略
直近の練習で、私のフォームは明確に安定化し始めた。
特に顕著だったのは以下の２点だ。
- ウェッジとアイアン： ウェッジ練習で、「前傾維持」という基礎が固まり、7W、6H、7Iという長いクラブ群が更に絶好調となった。軸とリズムが定着したように思う。
- パッティング： パター戦略は「二刀流体制」を確立した。
- 練習： 現在許容性の低いピン型のDFXで、パターの基本と精密なストローク技術を磨いている。
- 本番： ODYSSEY ELEVENの高い寛容性が、本番でのミスを吸収する見込み。
これが1年以内に110切りを達成するのに役立っていると思いたい。
次のレベルへ：不調の原因をヒントに変える
現状、練習序盤の不調や、ショートアイアン（8I/9I）のミートの不安定さという課題は残る。
しかし、AIからの分析は冷静だ。「不調の原因はウォームアップ不足」と「ショートアイアンのミートポイントのズレ」という2点に絞られた。
これは、「どこが悪いか」が明確になったことを意味しており、まったく原因が分からないわけではないから、改善が容易になる。
私のAI戦略は日々進化しており、110切りを目指して次のレベルへと進む。
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