#12,AIと歩んだスイング再構築 — 力みを捨て、再現性を掴むまで
スイングの核心課題と論理的対策(AIとの協働による気づき)
私のスイングは、主に「軸の不安定」と「力の伝達の非効率」という二つの課題を抱えていた。
私は、これらを克服するために、感情や感覚ではなく、AIとの対話と論理でアプローチした。
イマドキは本当に良い環境が整っている。
自身の動画をAIに解析させたり、
コーチがいなくても自分で気づきさえあれば、AIが的確なアドバイスをくれる。
これを使わない手はない。
複数のAIを用途によって使い分け、レッスン動画などで見聞きした技術のうち、自身の課題解決につながるヒントを見抜くことができれば、それだけで優秀なコーチを獲得したことと同意だ。
コーチというより、自身のゴルフ脳を拡張するという表現のほうが適切かもしれない。
もちろん、若い女性コーチに教わりたい願望がないわけではないことを付け加えておく…。
不確かな感覚の「論理的な証明」
このプロセスで最も大きかったのは、私自身の「不確かな感覚」が、AIによって客観的に正しいと証明された瞬間だ。
- 「パター練習がドライバーにつながる?」という驚き:
- 私は、DFX #1でフェイス管理を意識することで、ドライバーの安定性が改善したことに驚愕した。AIはこれを「技術の転移」として証明した。パッティングの繊細な制御力が、ドライバーの「暴走」を防ぐ土台になったという理論だ。これは、ゴルフの技術が一つに繋がっているという革新と、揺るぎない自信になった。
- 「苦手意識の正体」の解明:
- 長年のドライバーの苦手意識は、スキル不足はもちろん、それ以上に単に「ヘッドを地面に擦る」という誤った常識(アドレス)によるものだった。AIの助言でヘッドを浮かせることで、ドライバーは一気に「脅威」から「武器」へと変わった。
- ウェッジの「優しさの罠」:
- CFXウェッジが優しすぎて、私の打点の不正確さを隠していたというAIの指摘は、核心を突いていた。私は直ちにRTX ZIPCOREという「厳しい教師」の導入を決め、パターで培った感性をウェッジにも移植する戦略を実行するつもりだ。
論理的対策と獲得した効果
| 課題(過去の誤解) | 論理的対策(AI戦略) | 獲得した効果と自信 |
| 軸のブレとスライス | ガニ股矯正とストロンググリップで軸の横移動を排除。 前傾・右傾の最適化。 | 論理の勝利: 軸が安定し、問題はフォームではなくアドレスにあったと証明された。 |
| ドライバーの力み | インパクト時のヘッド浮かせと「力感5~6割スイング」を徹底。 | 恐怖心の解消: 誤解が解消され、力まずに想定の飛距離を獲得し戦力に復帰。 |
| 失敗~悪化の悪循環 | ミスショット連発から立ち直るためのリセットを実施。 | どの番手もミスを引きずらないよう、一旦得意クラブ(6H/56°)でリセットすることで改善。 |
現状の評価:AIとの協働が築いた土台
現在のスイングは、論理的な観点から見て「完成しつつある」状態にはなったと考えている。
ウッド系はMAX FAST系の優位性を活かした脱力スイングとなり、アイアンはROGUE STARの性能を引き出すための、再現性の高いダウンブローを習得しかけている。
練習で感じた違和感や、ミスの感覚、改善策の仮説を、都度納得するまでAIと対話を重ね、次の練習で実践する。
この繰り返しによって、短期間で大きな成果につながっていると確信している。
しかし、乗り越えるべき最大の課題が残っている。
AIが指摘する最大の壁:圧倒的な経験不足
- 技術は論理で手に入れたが、コースの傾斜、風、そして他人の視線というノイズの前では、その技術はまだ脆弱だ。
- 私の練習場での実力がコースで4割以下に落ち込むという冷静な分析は、論理を「無心」の実行へと昇華させるための経験が決定的に不足していることを示している。
つまり復帰後、まだ実戦を経験していないから、そこで得られる知見は1ミリも含まれていないのだ。
しかも、まだ安定期には入っていない。
当然荒れるときは荒れるし、初級者らしいミスだって連発するだろう。
レッスン動画のプロがサクッと打つようには打てない。
一打一打、丁寧にアドレスして深呼吸し、やっとテイクバックに入って結果を祈る状態だ。
次のステージに立つには、実戦を経験してひとづつ課題を拾いあげ改善していく必要がある。
とはいえ、これから冬本番。
しかも超多忙な時期を迎える。
一刻もはやくコースデビューしたいのだが、なかなかその目途が立たない。
FBで毎週のように「今日はここでラウンド♪」と投稿している同級生を横目に、とにかく基礎練を繰り返して、「今度ご一緒しませんか?」とコメントできるようになるまで頑張ろう。













