生涯の愛機、WARLOCK NJ DLX
どうも、Ganyです。
今年のハロウィンに我が家にやってきた詳細不明な謎の魔法使いこと、米B.C.Richが世に解き放った変形ギター Warlock(ワーロック)。
所有機材の記事にも書いたけど、あのいたるところが尖った異形のギターは重そう、痛そう、音とかどーでも良さげな先入観しかなく敬遠していた。
ある日オークションに出品されていたジャンク価格のB.C.Rich製ワーロックをみつけた。
メタルやるならより攻撃的なルックスの変形ギターも一本くらい持っておきたいなあと思っていたので、送料込みで1万もしないしこの価格なら試しに買ってみてもいいかなと入札!
終了間際に若干競ったので、もし総額1万を超えるようならきっと買ってなかったと思う。
無事予算内で落札でき我が家に届いた我が家初のワーロック(混乱するので初代と呼ぶ)。
予想以上に状態も良くて、なぜあの値段で落とせたのか不思議で仕方ない。
早速古い弦の張替えと並行してクリーニングしてやると、元々の状態がよかったせいかまさかの新品並みグッドコンディション!
初代ワーロック
思っていたよりずっと軽いし、持ちづらくも痛くもなくむしろ優しい感じすらした、ネックはレスポール寄りのかまぼこミディアムスケールなのが逆に慣れてて弾きやすい。
音も初心者感覚では手持ちの古いアイバニーズと大差なくて十分パワフル。
いい意味で完全に裏切られた感満載!
(後日リアピックアップをDiMarzio(ディマジオ)DP155 Tone Zoneに換装。)
何より、安物だけどまたB.C.Richを所有できたことが素直に嬉しい。
しばらく弾いてみたけど、(アイバニーズの)薄いウィザードネックに馴染んでいてきた体にはかまぼこネックが少し気になる程度で、逆にこのネックだからこその鳴りなのかな?と考えればなんの問題もなく、なんならこれ一本で十分とすら思えてきた。
さすが素性不明で腐っても本家ブランドを冠した魔法使い、ぼくはすっかりその魔力の虜になってしまった。
もう毎日頭の中は早くワーロックを弾きたい!
しかない状態。
好きすぎて暇があればワーロックを調べる日々が続いてた笑
でもB.C.Richはハンドメイドの高級品を除くと、あまりに情報量が少なく、すぐ一周するのがウケる。
ただ音に満足できてたわけじゃなくて、特にリフを刻むにはビルローレンスのピックアップL500XLを積んだPE-480にかなわないわけですよ。
メタリカと言えばの定番EMGを載せたいな~と調べてみても配線がよくわからないのと、何よりお高いので元々ジャンク価格の魔法使いには少々もったいない気がして…。
中古のハイゲインなパッシブピックアップを探しているうちに、木目の渋い中古のワーロックに目が留まった。
お値段は余裕の10万越え、まあ今のぼくには無縁のギターに思えた。
でも見れば見るほどその魔力に吸い寄せられるおっさん。
昔、ハートのロゴが強烈なインパクトのロードバイクブランド、DeRosaに心を奪われた感覚と似ていた笑
いやいやピックアップ載せ替えれば今のでいいやん…と、何とか気持ちを抑えようとしたけど、そのワーロックのピックアップはカバードタイプ?なにこれ?拡大→E、EMGのロゴ入ってるやんけー?!
詳細を見てみれば、フロント85、リア81のEMG標準装備!!!
おっさんやられました、こんなにもそそるギターなんぞ販売しやがって、くそーB.C.Richめ~最高かよ。
もはや糸の切れたタコ状態なぼくは、家じゅうの金目のものを引っ張り出し、キレイに掃除しオークション出品準備にとりかかる。
急がねばいけない理由があった。
中古のB.C.Richなんて量産モデルと言えども日本国内では一品もの並みの流通量。
ガラクタはよく見るけどこいつは20本だけ生産された限定モデルらしい。
今逃したら次はいつ売りにでるか分からないからね。
だって我々世代ならまだしも今どきのコ達は普通にB.C.Richなんてメーカー知らないし興味ないでしょ?
とはいえ、勝手な自己投資はゆるされるはずもない貧乏一家の大黒柱。
ちょうどその週末の3連休、息子達の長距離遠征があって毎日往復6時間ほどの送迎は我々夫婦で交代で運転しようと計画していたが、絶好のチャンス到来。
ちょっときついけど、3日間約18時間の全行程をぼくひとりでハンドルを握ることに。
これで準備は整った。
そのご褒美+オークションで相応の売上を立てること、を条件に厳しい嫁氏の承認を得ることができた!
出品物はアイドル号の予備にストックしていたチャリのホイールとか。
数年前のモノだけど相場を見ると未だに高値安定。
最近はディスクブレーキが主流なようだけど、まだリムブレーキ勢もいるようで、そこまで値崩れはしてなかったのが嬉しかった。
出品後即入札アリ、その他の品も順調に入札が入り、すぐにお目当てのワーロックの価格を超えた。
よっしゃ、もはや微塵の迷いもないぼくは、購入ボタンを必要以上にチカラをこめてクリック!
文章にまとめても長文だけど、ここまでくるのに実際はものすごい長い時間をかけた気がする。
数日後、ギグバックごと簡易梱包されたワーロックが無事届いた。
紙ダンをカッターで無造作に切りつけると、B.C.Richのロゴが見えてきた。
このギグバッグの中に、夢にまでみたワーロックが眠っている、早く目覚めさせてあげよう。
もはや悪魔崇拝者の心境笑
梱包を丁寧にはいでいくと、あの渋い木目のボディが姿を現した。
ピックアップカバーのEMGのロゴは更におっさんの気分を盛り上げてくれた。
なんともいえない輝きのパールバインディングも相まって、これまで所有した安ギターにはない高級感があり、全体的にチョイ悪おやじな雰囲気を醸し出していた。
いやまじで最高!
この変態ギターにはどんな衣装が似合うかなあとか、どんなスタイルで弾くのがいいかなあとか、でもライブには持っていきたくないな~とか、いろんな妄想が膨らんで、もはや未成年のギターキッズ笑
ただし、FRT(フロイドローズ)だけは気に入らない。
その晩、早速チューニングに向かったけど、2時間ほどかけてベタ付けにしようとして失敗。
3弦が切れた…。
だからあれほど嫌だと…。
FRTに限らず初心者にトレモロは奨めないという意見も多いようだけど、もし将来ガンガンにアーミングしたい初心者さんならむしろ最初からトレモロ搭載のギターをオススメする。
だって慣れないといつまでたっても自力でチューニングできないからね。
そんなのふつーにダサいでしょ?
その程度で挫折するならとっととやめちまって人口の少ないベースに転向したらいいよと思う。
別にベーシスト様をディスってるわけじゃないですよ、素直にベーシスト様が少なくて探すのに苦労したから、是非ベーシストさんになって人口の偏りが改善したらいいなと願いを込めてるだけなので、もし気を悪くされたら申し訳ありません。
(てゆーかもー10cm身長が高ければ、ぼくもベーシストを目指したと思う。)
わし自身はバックギター専門なんでフロイドローズのようなギュイーンとする機能はいらないんですよはははは。
まーでもついてるものは仕方ない、ってことで翌日何とかチューニングを済ませて一件落着。
ほんとめんどくせー。
そのうちがっつりロックしてやろうと思います。
SHでESPのアーミングアジャスター注文したった。
でもそれ以外は、ほぼ非の打ちどころがない。
EMGはザクザクのリフを刻んでくれるし、ネックもカッチカチ。
初代と違ってヘッドまで尖ったアグレッシブな見た目。
音良し、見た目良し、所有する喜び良し、3拍子揃った最高の相棒。
ほぼ新品コンディションのWarlock NJ DELUXE LIMITED。
宣言通りESPのアーミング アジャスターを追加したら、チューニングの気持ち悪さも解消!
さすがにドリルで下穴開ける時は、やっぱり躊躇したけどやってよかった!
もう若くないぼくは、あと何年ギターを弾いてられるか分からないけど、
こいつは大事に弾けば30年は余裕でもつと思うから、きっとこの激渋ワーロックは生涯手放すことの無い愛機になると思う。
あのハロウィンの日にワーロックに出会うまでは、次に買うなら安くてもイイから一生モノのレスポールかPRSがいいな~と思ってたけど、まさかのB.C.Rich。
ぼくのロック人生はB.C.RichではじまりB.C.Richで終わると思うと感慨深いなあ。
ド派手な蛍光ピンクのST-CCが、激渋バールトップのワーロックになるなんて、まったく想像もしてなかった。
その前にこの歳でメタルバンドを再開してること自体ウケるけど。
いくつになっても鋼の心は歳をとらないんだな~、もし老化が進んで体がマヒしてもやめないぜ?
今はAIやらロボット技術が進んでいるしね、そしてその業界に片足突っ込んでるから笑
トーキョーオリンピックで布袋さんと一緒にプレイした皆さんの魂は、ちゃんとぼくの中で何かを変えてくれましたよ!
まあそんなわけでおっさんの自己顕示欲満載な記事にここまで付き合って下さった皆様ありがとう、
この気持ちだけ若返ったおっさんのように、皆様もなにか始めるきっかけになれば嬉しいです!
おまけ:2023年現在のB.C.Rich(USA)CEO、ビル ザビエル氏がハーマン リのYoutubeチャンネルでギターを弾いてます。Warlockが似合いすぎるぜ!
[追記]
地元の楽器屋さんに念願のD-tunaの取り付けをお願いした。
もう、ギターはこれだけでいいかもしれないwww
あとは、腕とケースや!