ボーダーコリーと2年間暮らして思うこと 【動画アリ】
半年頃~
育犬に悩みながら、月日だけは流れていきました。
ボーダーコリーを迎えて数か月が過ぎたものの、子ども達にも犬の世話や触れ合いを通して色々学んで欲しいという想いは、しばらく叶いそうにないと判断…、ボーダーコリー同様にアクティブで、一緒に遊べる小型犬としてミニチュアピンシャーを新たに迎え入れました。
精神的にやられていた時期だったので、少し思考回路がズレてたんだと思います…。
※結果的にはめっちゃ幸せですが、下手したらそれが裏目にでていたかもしれませんw
この頃から多少落ち着き始めました(年齢で言えば1歳頃)。
兄の自覚が芽生えたのかも知れませんが本当のところはわかりません。
ミニピンを嫁氏や子ども達に託し、ぼくはボーダーコリーと向き合う日々を過ごしていました。
普段はツンとして、あまり甘えたそぶりを見せないボーダーコリー。
家族に言わせればぼくにはめっちゃ甘えてるように見えるようだけど、ぼく自身は正直あまり感じてませんでした…。
もしかしたらぼくのことが嫌いなのか?と疑うことさえありました。
ただ、仕事がうまくいかず落ち込んだ時や、腹の底から笑ってる時、ボーダーコリーは必ずぼくのそばにやってきて、一緒に落ち込んだり笑ったりしてくれます。
そんな彼を見て、きっとこのコはぼくを嫌いじゃないと確信しました、じゃあこのコのためにぼくができる事は何か?
とにかく初心に帰って犬について学ぶために、通信講座を受講ました。
ユーキャンの通信講座、愛犬飼育スペシャリストの資格を取得したころ、このコとの距離はだいぶ縮んできていたように思います。
とは言え、まだまだ自信がありません。
ぼくが学んだことが正解なのか間違いなのか、ぼくには判断できないからです。
顔見知りならまだしも、見知らぬ他人や犬に対する反応も心配で、夢のドッグランデビューもできずにいました。
そこでプロのお力を借りることにしました。
ぼくの学んだことが正しかったのか、プロとぼくでは何が違うのかを知りたいという想いもありました。
ぶっちゃけ資格を取得したことでヘンなプロ意識が芽生えていたものの、きっと間違っていることを自分でも気づいていて、それを実感したかったのですw
多数の警察犬を排出し、県内でもトップレベルの訓練所で少しの間、弟のミニピンと一緒に犬だけで通いのかんたんなレッスンを受けることに。
1カ月の短い期間で、しかも通いの短時間レッスンでしたが、見違えるように成長した我が子達、見事に訓練師さんと脚側歩行していますw
卒業直前に少し時間を割いてくれて、ぼくらのトレーニングもしてくれました。
むしろこれがメインのように丁寧にご指導頂きましたが、飼主のトレーニングの方が何より重要だったことに後で気づきましたw
期間が短いので高度な訓練には進まなかったけど、ぼくとの違いは明らかでした。
訓練師さんの長年培った経験と実績に裏付けられたその言動の一つ一つが重く、説得力がありました。
通信講座では絶対に学べない空気感、犬もそれを感じ取れたのだと思います。
ここで学んだのは、犬のトレーニング自体はぼく自身がこれまで学習してきたことと大差はなかったのですが、とにかくどうしてこの訓練が必要で、これをすることでこうなるんだという将来のイメージを明確にし、ブレることなく徹底的にやらなければならないこと、これからは飼い主のぼく自身がそれを深く理解したうえで犬を導かなければいけないんだということ。
はっきりと犬の問題ではなくあなたが悪いんですよとは言われません、ただ犬を通して飼い主のあり方を温かく指導してくださったのだと感じました。
それまでのぼくのやり方はブレブレで、(脚側歩行とかできなくてもいいかなとか)これでいいやとハンパにしていたことを、とにかくひたむきに何度も繰り返しトレーニングしてくださいました。
実はこの直前に、スイス・フランスに行って向こうの犬と飼い主の暮らしをこの目でみてきました。
街中でもノーリードの犬が、まさに人と共存しイキイキと暮らしている姿を見て愕然としました。
躾も行き届いていてレストランの中でも大人しくご主人の足元に伏せてます。
そもそも空港に着いたとたん、フツーに空港内で犬がお出迎えしてました。
日本じゃ考えられない光景です、こんなにのびのびと過ごさせてあげたい、そんな考えがありました。
とは言え、ぼくらは日本に住んでいます。
犬も自由に歩き回りたいだろうに、そこまですべきか正直悩んでいましたが、実際少なくとも国内では脚側歩行ができるかできないかで、散歩に行ける範囲がまるで変ってきます。
特に中型犬以上は、犬が苦手な人にとっては脅威でしかありません。
吠え癖だって犬なんだから吠えて当たり前だろうという想いと、いきなり吠えられる人にとっては当然不快だろうから、やめさせないと…というぼくの中での相反する気持ちが、犬を混乱させていたんだと反省しました。
ある日訓練所の女性スタッフさんが、
「この前外人さんが視察にきてね、チェーンの首輪を使ってるの?信じられない、可哀そう!って言ったの、黙れ、ここは日本だ!ウチは日本の訓練所だって言ってやったわ!」だそうです、まじリスペクトです。
嫁氏は歯に衣着せぬ物言いのこの方が大好きです。
フルチョークチェーンの使用がどうとかということじゃなく、国内ですらその土地や地域によって、犬の立ち位置って微妙にちがってますよね、特にウチの周辺は犬お断りの公園ばかり。
この地域で暮らす以上、この地域に適合しなければならないのはヒトも犬も一緒です。
もしくは行動を起こし、地域の皆さんが信頼して協力してくれる体制をつくらなければいけません。
それを見極めたうえで実績を積んできた訓練所なので、揺るぎない自信につながっているのだと思いました。
やっぱプロの訓練師すげえええっす。
色んな考え方や理論があるのも承知してますが、この方々は自らの信念を貫いていて、素直に尊敬と感謝しありません。
もしもっと若いころに犬の訓練師という職業を知っていれば、この訓練所のことを知っていれば師事させて頂きたかった。
それ以降、併設されているドッグランに遊びにつれてっては、ちょっとした相談にのってくださってます。
フルチョークチェーンの首輪は
決して犬を傷つけるための道具ではありません
興奮気味の犬の注意を惹くツールとしてはとても優秀だとは思います。
ただ、使い方を間違えれば凶器です。
素人は容易に使うべきではないですが、これをつけて訓練して頂いたことで、
ウチのコにしてみれば、チェーンをつけるとネクタイを締めるように気が引き締まるようです。
以降、散歩時はフルチョークのチェーンをつけるようにしています。
それでも吠え癖は治らないですけどねwww
だって、威嚇でも挨拶でも犬は吠えるしかできませんからね。
状況によってはハーネスをつけることもあります。荷物を運んでもらう時とかwww
正直ドッグランデビューの準備程度に考えてましたが、このトレーニングで目からウロコがおちるほどの様々な良い経験をさせて頂いたことに感謝しかありません。
ぼくの俄かなメッキもすっかり剥がれ落ち、ここから再スタートです。
つづく